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日本列島北から南まで 国産バナナ栽培に熱視線(WBS)

日本列島北から南まで 国産バナナ栽培に熱視線:
ワールドビジネスサテライト(WBS):2019年12月5日(木)放送
テレビ東京ビジネスオンデマンド https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/wbs/feature/post_191883/


日本人が最も食べている果物は実は「バナナ」。
日本で現在流通しているバナナの99.9%は輸入品で、フィリピンやエクアドルなどの海外産が主流であるが、現在日本各地で国産バナナの栽培が広がりつつある。

東京・谷中の国産バナナ専門店「国産バナナ研究所」。
鹿児島県産「神バナナ」、千葉県産「奇跡のバナナ」、 岡山県産「玉野美果月(たまのみかづき)」、 岡山県産「瀬戸内ばなな」、沖縄県産「島バナナ」など、日本各地の国産バナナを使用したメニューがずらりと並んでいる。
レギュラーサイズで1杯700円以上する国産バナナジュースであるが、普段食べ慣れている輸入バナナとは風味が違うと好評を博している。

実は今、日本各地でバナナを栽培する動きが広がり始めている。
秋田県・美里町の株式会社秋田食産では秋田名物の大根「いぶりがっこ」という生産・販売を手掛けてきたが、この先売り上げの大きな伸びが期待出来ないと考えていた。
そこで、新たに話題になる作物を作ろうと行き着いたのが、北国のイメージからほど遠いバナナであった。
雪国とバナナは正反対のイメージがあるのでインパクトがあると考え、ここで栽培するバナナを「雪国ばなな」と命名した。

寒さに強い苗を採用し2018年10月から栽培を開始し、2019年10月に初収穫を迎えた。
バナナは温室で栽培されているが、東北に位置する美里町では、夜は温室内でも15℃(ロケ時)まで気温が下がる。
本来南国で育つバナナが育つのかと疑問に思う所であるが、寒暖の差があると光合成により炭水化物を作る動きが活発になる。
夜の寒さが糖度を高めるのに役立ち、 その影響でむしろ甘いバナナになるそうだ。

さらに、無農薬なのでそのまま食べられるというメリットもある。
近年、フィリピンや南米コロンビアなどのバナナ農家では、「新パナマ病」というバナナを枯死させる病気が急速に拡大し、大きな被害が発生している。そのため農薬の散布が不可欠になっている。
しかしこうした病原菌は気温が低いと繁殖出来ないため、日本では農薬が必要ない。
無農薬での栽培が可能なのも、寒さならではの国産バナナの強みである。

現在「雪国ばなな」は町内で1本800円前後で栽培しているが、すぐに売り切れてしまうという。
雪国バナナを使用したスイーツの開発にも力を注いでおり、例えば現在(ロケ時点)は、雪国バナナを皮ごと生地に練り込みオーブンで焼いたパウンドケーキを試作している。
皮自体が甘い訳ではないが、一緒に調理することで甘さが増すのだそうだ。

現在国産バナナの栽培は、南は沖縄から北は北海道まで、全国20以上の市町村に広がっている。
既出のもの以外でも、佐賀県みやき町の「国産バナナビール」(「神バナナ」使用)、山形県戸沢村の「雪ばなな」、岩手県北上市の「北上縄文実芭蕉」などがある。

国産バナナに着目し始めた企業もある。
NECグループの金融リース会社「NECキャピタルソリューション」は、 2019年10月からは山梨県北杜市の大型ハウスでバナナ栽培の実証実験を開始した。
国産バナナの効率的な生産ノウハウを、いち早く確立するのが目的だ。

バナナの生産・販売モデルを作り、地域の農家や新規就農者に提供することで 国産バナナ栽培への新規参入を後押しし、 初期投資の借り入れ需要を開拓することが狙いだ。

広がり始めた国産バナナの苗が、全国各地で大きく育ちつつあるようだ。

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